日本一簡単なγ（ガンマ）波と睡眠のお話し⑵【アルツハイマー編】

アルツハイマーの治療にγ（ガンマ）波って関係あるの？
アルツハイマーって？

こんばんは美活マニアのMeiです。

第34話は脳波

脳波シリーズ（2）ガンマ波の続編です。

この記事を読み終えることで

美活や睡眠に関係が深い脳波。前編に続き、γ（ガンマ）波の今後の可能性や、アルツハイマーとの関係が自然に身につきます。

前回は、γ（ガンマ）波の前編。記憶や学習そして瞑想と密接な関係にあるγ（ガンマ）波のお話し。

まだ読んでない方はこちらからどうぞ。

日本一簡単なγ（ガンマ）波と睡眠のお話し⑴【瞑想編】

2020年1月25日

今回は、γ（ガンマ）波の続編。
γ(ガンマ)波の力【アルツハイマー型認知症】との関係。

前半は、アルツハイマーとγ（ガンマ）波。

後半は、γ（ガンマ）波がアミロイドβを減らしたマウス実験の話しをわかりやすくご紹介していきます。

しっかりした睡眠を取るためにも、簡単に脳波のお話を抑えておきたいですね。

今回のシリーズで、大まかに捉えておくと、今まで知らなかった脳波のことが、ざっくり理解できちゃいます。

また、脳波の大まかな理解は、今後の睡眠や、学習や記憶に、また仕事の効率をよくすることなど、活かせる場面は多々あると思います。

5つの脳波をわかりやすく簡単に、説明していきますが、まずは今回もγ（ガンマ）波。続編になります。

読んで難しいなぁと感じる方は、まずは何となく抑えるくらいでも大丈夫です。

1.γ(ガンマ)波とアルツハイマーの関係と特徴

2.γ(ガンマ)がアミロイドβを減少させたマウス実験

3.γ（ガンマ）波の可能性とまとめ

まずは、前回までの流れ。γ（ガンマ）波は、記憶や、学習、また瞑想とも深い関わりがある脳波で、恐るべき可能性を秘めたγ（ガンマ）波のお話でした。

実は、それだけではなく、γ（ガンマ）波をアルツハイマー型認知症の改善に取り入れる研究も、盛んに行われているんです。

γ（ガンマ）波とアルツハイマーとの関係や特徴
γ（ガンマ）波がアミロイドβを減少させたマウス実験
γ（ガンマ）波の可能性とまとめ

γ（ガンマ）波とアルツハイマーとの関係や特徴

ここで押さえておきたい4つのポイント。

アルツハイマー病を根本的に治す方法は、見つかっていない。
脳にアミロイドβが溜まると、脳のシナプス（神経細胞と神経細胞のつなぎ目）がうまく働かなくなる。
正常な神経細胞も老化する。
また記憶と関係が深い海馬も萎縮する病い。

簡単にわかるように、ものすごく単純にまとめています。今はざっとこんな感じに抑えておいて下さい。

つまり

通常であれば、脳の中で信号を伝える神経細胞は、シナプスという（神経細胞と神経細胞の接合装置）つなぎ目のおかげで、複雑な神経回路をうまく作れるし、その回路を上手に使える。

ところが

アミロイドβが溜まることで、情報の伝達がうまくいかなくなる。

また

また正常な神経細胞も老化し、記憶と密接な関係にある海馬も、萎縮してしまう病であると考えられている。

アルツハイマー病については、また別の回でお話ししますね。

γ（ガンマ）波がアミロイドβを減少させたマウス実験

次に、アルツハイマーの原因と言われている、アミロイドβを減少させたマウス実験のお話です。

アルツハイマー病の原因は、脳内のゴミ、アミロイドβの蓄積と言われてますが、注目したいのが、米国マサチューセッツ工科大学のリーフエ・ツァイ（Li-Huei Tsai）博士らの研究グループです。

このグループは、マウスへの試験段階で、γ（ガンマ）波によりアミロイドβが減るとの報告を、英科学誌『Nature』や米科学誌『Cell』に発表しました。

まだ動物試験の段階ではありますが、20Hz、40Hz、80Hzなどいろいろ試した結果、マウスの脳の中に40Hzのγ波を発生させると、脳内に蓄積されたアミロイドβが半減するという結果を得たのです。・・・
ツァイ氏らが、マウスを用いた研究を行い、「40Hz（ヘルツ）のγ波の光を当てると脳内でアルツハイマー病の原因となるアミロイドβが除去される」^※1と、最初に『Nature』に発表したのは、2016年12月のことでした。
さらに、彼女らは研究を重ね、今年（2019年）4月、米科学誌『Cell』に、「音と光によるγ波刺激でアルツハイマー病が改善する」^※2との研究成果を公表したのです。
「耳と目からのγ波の刺激でアルツハイマー原因物質が減る！」
坪田一男氏　慶應義塾大学医学部眼科学教室教授より

日進月歩。こちらの研究もさらに進んでくれるといいですね。

時間の流れで、その時に解決できなかったことが、いつしか対応できるようになってくる。今後に期待したいですね。